終電繰り上げや減便を終了 10月から通常運転に 緊急事態宣言解除受け JR・地下鉄など

緊急事態宣言が解除されることに伴い、北海道・関西・九州エリアの各鉄道事業者は通常ダイヤでの運転を再開します。

札幌駅に停車中のJR北海道721系電車(まこりげさん/写真AC)
札幌駅に停車中のJR北海道721系電車(まこりげさん/写真AC)

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い発令されている政府の緊急事態宣言は、2021年9月30日(木)をもって19都道府県すべての区域で終了します。これに伴い、各自治体の要請に基づき終電時刻の繰り上げなどを行っている鉄道事業者は10月以降の運転計画を発表しました。

北海道では、JR北海道が札幌駅発各方面の最終列車繰り上げ、札幌市交通局(札幌市営地下鉄)および札幌市交通事業振興公社(札幌市電)も終電繰り上げを実施しています。これらは宣言が解除される9月30日(木)をもって終了し、10月1日(金)からは通常通り運転します。

関西エリアでは宣言以降、JR西日本(大阪環状線)、京阪電気鉄道、京都市交通局(京都市営地下鉄)、叡山電鉄、京福電気鉄道(嵐電)、神戸市交通局(神戸市営地下鉄)、山陽電気鉄道および神戸新交通(ポートライナー・六甲ライナー)が終電時刻の繰り上げを実施していました。このうち、京阪電鉄および叡山電鉄については、予定されていたダイヤ変更をもって実施が終了されています。それ以外の各事業者については、宣言解除に合わせ10月1日(金)以降は通常ダイヤによる運転となります(神戸市営地下鉄は10月4日(月)以降、詳細は下表を参照)。

加えて、Osaka Metro(大阪メトロ)、阪堺電気軌道および能勢電鉄で実施されていた夜間または土休日等の減便についても終了し、10月以降は通常運転に戻ります。近畿日本鉄道(近鉄)が実施していた土休日の一部特急列車の運転取り止めも終了し、10月2日(土)以降は全列車ダイヤ通り運転されます。

なお、京都市営地下鉄の毎週金曜の終電延長サービス「コトキン・ライナー」については引き続き休止となります。また、神戸市営地下鉄の西神・山手線および海岸線で実施中の22時以降の減便については、兵庫県による時短要請が続くことから当分の間継続されます。

【図表で解説】全国の鉄道事業者 緊急事態宣言解除に伴う運行ダイヤの対応

福岡県内でも宣言を受け、JR九州(筑肥線)と福岡市交通局(福岡市地下鉄)では最終列車の繰り上げ、西日本鉄道(西鉄)と筑豊電気鉄道では終電繰り上げおよび土休日の特別ダイヤが実施されていました。これらは宣言解除日をもって終了し、10月1日(金)以降は通常ダイヤにより運転します。